万引き家族【映画】

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である祖母の初枝の年金だ。それで足りないものは、万引きでまかなっていた。社会という海の、底を這うように暮らす家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、口は悪いが仲よく暮らしていた。そんな冬のある日、治と祥太は、近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見かねて家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

☆☆☆☆
アマプラ映画。
話題作だけあって面白かった。
見ている最中は、「犯罪だけど幸せならいいじゃん」と主人公側に感情移入してたけど、終盤の警察の正論パンチを経て、見終わってからは「犯罪者のまがい物の一刻の幸せだったな」みたいな気持ちになった。
結果的に見れば子供たちは幸せになったからハッピーエンドではあったと思う。大人たちはディスコミュニケーションが消化不良で残ったけど、物語の先で解決されるのかもしれない。

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