兄が多額の借金を残し失踪して以来、図書館司書の一男は日夜その返済に追われている。妻・万左子はそんな夫に愛想を尽かし、離婚届を残して娘と家を出てしまうのだった。そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじが当たる。当選金額3億円!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆も修復できるはず。だが、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているというネット記事を目にして怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九にアドバイスを求めることにする。久々の再会と、九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は消えていた——3億円と親友のゆくえを求めて、一男は九十九のかつての起業仲間=“億男”たちから手掛かりを探ろうとするが……。お金、友情、そして家族。すべてを失った男が最後にたどり着くのは?(C)2018映画「億男」製作委員会
☆☆☆☆
「カイジみたいな話」みたいなレビューをチラッと見たのでデスゲームでも始まるのかと思ったら全然違った。
お金ってなんだろうなって映画。
競馬のくだりが好き。本当にお金ってなんだろうな。
人を変えるのはお金。お金を変えるのは人。
お金のために生きて、生きるためにお金を得る。
お金も生き方にも、正しさなんてなくて、賭け事に使おうが、宗教につぎ込もうが、女を買おうが、自転車買おうが、その人にとって正しいなら正しい。
言葉にしづらいけど、いい映画だった。