タイトル:脳に刻まれたモラルの起源――人はなぜ善を求めるのか (岩波科学ライブラリー)
著者:金井 良太 出版社:岩波書店 発行日:2013-06-06 |
DeNAが炎上。医療情報サイト「WELQ」など複数のサイトが全記事非公開に追い込まれた。
炎上の理由はDeNA代表取締役社長兼CEOが語る↓
今回の騒動の問題点は2つあると考えています。
1つめが医療・ヘルスケア情報の取り扱いに関して認識が甘かった点です。数カ月前から(WELQについて)医療関係者の監修がない状態で記事が公開されている事実を把握していました。……
2つめはWELQに限らず、私たちが運営するその他のキュレーションメディアも含まれることなのですが、記事の作り方に問題があったと思っています。……マニュアルや指示の内容、例示の仕方など記事を作る一連のプロセスがクリーンであったか、モラル的に問題がなかったかと考えると、決してそうではない。記事の作り方に問題があると感じました。
DeNA守安氏「認識が甘かった」——WELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動(http://jp.techcrunch.com/2016/12/01/dena-moriyashu/)
社長の話す問題点について。
1つめは不正確な情報。
ネットの情報の不正確さと、受け手のリテラシーの重要性は広く認知されているが、だからと言って嘘をついても良い免罪符にはならない。
嘘関係のトラブルでは熊本地震の際に「ライオン脱走デマツイート」で逮捕された事件が記憶に新しい。
個人でも逮捕されるのだから、東証1部上場企業のDeNAならなおさら問題になる。影響力・信頼性の高い”マスメディア”にはそれなりの誠実さが求められる。
2つめは著作権法的な問題。
ネットでよく見かけるトラブル。文章ならリライト、イラストならトレース。剽窃や無断転載なら法律的にアウトだけど、リライト・トレースは微妙。程度によるけど慎重に行えば限りなく白(法律的に)。
「WELQ」もマニュアル作って記事作成してたくらいだし、法律的には問題なかったのではないかと思う。
合法違法の境目も判断が難しいが、モラルの境目を見切るのはもっと難しい。
2つとも法律は一応守ってるけど、モラル面で炎上。
無法地帯なネットに触れすぎていると一般社会のモラル基準を見失いがちになる気がする。なむなむ。